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秋になるとキノコ中毒に関する当センターへの問い合わせが増えてきます。
野山に自生するキノコを採取して食べる人も少なくありませんが、食用キノコと中毒をおこすキノコとの区別は難しく、素人判断で食べるのは危険です。

キノコ中毒の特徴は、「食べられる」と思って摂食し、症状が出て初めて受診する場合が多く、原因物質の特定がきわめて難しい点にあります。
毒性はキノコによりさまざまで、同群のキノコでも種、季節、産地により有毒成分の含有量が異なります。
また種類が多い上、同種でも地域や季節により外観が異なることもあり、その鑑定は容易ではありません。

もしも中毒症状が出たり、症状がなくても一緒に食べた人に症状がみられる場合や有毒キノコを食べた可能性がある場合は、必ず病院を受診してください。
受診する際には、キノコの現物や調理したものなどを持参し、キノコの形態、採取場所、調理方法、摂取量、摂取時刻、他に食べたもの、症状とその発現時刻、他にも食べた人がいるかどうかなど医師等に詳しく伝えましょう。







キノコの種類によっては、摂取後数日程度の潜伏期間を経て中毒症状を発症するものもあるので注意が必要です。

 詳しくはこちら キノコ中毒(概要、全般)




日本において中毒を起こすことが知られているキノコは数十種に及びますが、滋賀大学の横山先生は、症状・発症時間、含有する有毒成分から以下のように分類しています。
名前をクリックすると中毒情報のPDFファイル、をクリックすると画像のPDFファイルが開きます。

Aタイプ(激しい下痢・腹痛、肝障害、腎障害)
 ・アマニタトキシン群  :タマゴテングダケ、ドクツルタケ コタマゴテングタケ  など
 ・モノメチルヒドラジン群 :シャグマアミガサタケ など

Bタイプ(悪酔い症状・発汗)
 ・コプリン群:ヒトヨタケ、ホテイシメジ など
 ・ムスカリン群:アセタケ、カヤタケ、ハイイロシメジ など

Cタイプ(幻覚・精神錯乱)
 ・イボテン酸群 :ベニテングタケ、テングタケ、イボテングタケ  など
 ・シロシビン群:シビレタケ、ワライタケ、(マジックマッシュルーム) など

Dタイプ(胃腸障害)
 ・胃腸障害型群 ツキヨタケ  、イッポンシメジ、クサウラベニタケ、カキシメジ、ニガクリタケ  など

Eタイプ(手足の先が赤く腫れ、激痛)
 ・ドクササコ

海外では上の分類に含まれないキノコも見つかっており、日本においても新たな有毒キノコの存在は否定できず注意が必要です。




参考文献  長沢栄史,他:日本の毒きのこ,学研,2003
        山下衛,他:きのこ中毒,共立出版,1993
        毒きのこホームページ(横山和正)http://www.sue.shiga-u.ac.jp/kinoko/kinoko3.htm

謝辞  京都府立植物園で開催されましたきのこ展にて、キノコの同定をしていただきました上田先生、
     並びに関西菌類談話会の皆様に謹んでお礼申し上げます






 
 毒きのこデータベース ・滋賀大学横山先生が管理されているホームページ
 ・キノコ毒の研究をされている先生です
 ・毒キノコを発症する症状から、5つに分類し毒成分や中毒症状、
  治療法などを紹介しています
 ・写真の掲載もあり
 キノコの話 ・東京都衛生局が管理されているホームページ
 ・毒キノコの特徴や中毒症状などを写真をまじえ、わかりやすく解説しています
 
 キノコの森
 ・浅間メディアサロンのキノコの森研究専門分科会 ト部さん、小澤さんのホームページ
 ・食用キノコ、誤認しやすいキノコを写真で比較掲載されています
 
 
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