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ニセクロハツによると思われる食中毒について
 
 2007年9月3日、近畿地方において、ニセクロハツと思われるきのこを食べて食中毒症状を
呈した患者(複数名)が発生し、日本中毒情報センターへ問い合わせがありました。
 
 ニセクロハツ(Russula subnigricans)は毒性が強く、2005年には愛知で、2006年には宮崎で
死亡例の報告もあるきのこです。初期は嘔吐、下痢などの消化器症状があり、
その後、けいれん、縮瞳、呼吸困難、意識障害、横紋筋融解症などが発現する場合があります。
治療は、特異的な解毒剤がないため対症的に行います。

 また、広く食用にされてきたシモコシ(Tricholoma auratum)やキシメジ(Tricholomaflavovirens)の
近縁種や同種のきのこ(Tricholoma equestre)により横紋筋融解症を発症する同様の中毒も
報告されています。そのためシモコシやキシメジによって中毒をおこす危険性があり、注意が必要です。


ご参考までに、以下のサイト(神戸市環境保健研究所食品化学部)をご紹介いたします。
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/18/menu03/h/kanken/shokuhin/topics/topics_kinoko-h1709/kurohatu.htm



食用きのこと中毒をおこすきのことの区別は難しく、素人判断で食べるのは危険です。
きのこ狩りは危険ですのでやめましょう。

<きのこ中毒についての留意事項>
  一般市民の方へ
   ・症状がある場合は、ただちに受診する。
   ・症状がなくても、毒きのこを食べた可能性のある場合や、一緒に食べた人に症状がある場合は、
    ただちに受診するように勧める。
   ・受診の際には、きのこやその調理したものなどを持参する。

  医療機関の方へ
   ・患者からきのこに関する情報、摂取状況、症状とその発現時刻を詳しく聴取する。
   ・きのこの鑑定を専門家に依頼する。(きのこそのものだけでなく、血液・胃内容物・便からも
    同定は可能であるので、それらも保存しておく)
   ・消化器症状が現れた場合は、アマニタトキシン群、モノメチルヒドラジン群、
    横紋筋融解症をおこすきのこも想定して対処する。
   ・長い潜伏期(ドクササコなど)や偽回復期(アマニタトキシン群)のあるきのこ中毒もあるので、
    長期にわたる注意が必要である。
 
 
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