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原油の毒性について
 


 本資料は1997年7月2日、 東京湾原油流出災害に関連して、厚生省を通じて発表したものです。



炭化水素類

 原油は地中から天然に産出したままの石油のことである。
 原油は単一の成分から成るものではなく、様々な分子量の炭化水素化合物、
 そのほか少量の硫黄、酸素、窒素化合物などを含む混合物で、吸入や眼、皮膚に
 ついた場合の症状や処置はおおむね炭化水素化合物の場合に準ずる。


中毒症状

 1.高濃度蒸気を吸入した場合:吐き気、頭痛、めまいを生じる恐れがある。
 2.眼に入った場合  :一過性の角膜刺激程度
 3.皮膚に付いた場合 :脱脂作用による一過性の痛みや紅斑

               長時間接触すると灯油やガソリンの場合と同じように
               化学熱傷を来す。
 4.誤って飲んだ場合 :誤嚥による咳、むかつき、呼吸困難
  (経口服用時)    一過性の中枢神経抑制作用あるいは興奮作用
               嘔気、嘔吐、下痢、腹痛、不整脈などが起ることがある。


治 療 法

 [吸入]
   (1)基本的処置
      患者を新鮮な空気下に移動させる
      咳や呼吸困難があれば上気道の刺激、気管支炎、肺炎を考慮して医療
      機関を受診する。
      必要に応じて気道確保や酸素吸入
   (2)対症療法
      症状に応じて治療を行う


 [眼]
   (1)基本的処置
      眼痛が続く場合は大量のぬるま湯で少なくとも15分以上洗浄する
   (2)対症療法
      洗浄後も刺激感、いたみ、涙が出る、などの症状が残るなら、
      眼科的診療が必要である。


 [経皮]
   (1)基本的処置
      汚染された衣類を取り除き、暴露部分を石鹸と水で2回洗浄する。
      ただれなどの皮膚症状がある場合は、熱傷に準じた治療を行う
 
 ☆特異的治療法
   解毒剤、拮抗剤はない
   排泄促進に有効な方法はない
 
 
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