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チョウセンアサガオによる中毒について

 

1998年 5月 8日、日本中毒情報センター



 本年 5月 8日、ハーブのボリジと間違って、チョウセンアサガオの苗が販売され 誤って食べた人が病院に入院した事例が発生しました。

 チョウセンアサガオはナス科の一年生草本で、ダツラともよばれています。過去にはヨウキンカと呼ばれ、生薬として麻酔や、鎮痛、鎮咳の目的で使用されました。


 



 写真 左)チョウセンアサガオ          右)ボリジ(ハーブの1種)

[毒性]

  中毒量は 種子 2〜30粒
       果実 3〜5個
       花  1〜30g
       葉は不明です。


[症状]

  主な症状は、嘔吐、口渇、めまい、頻脈(脈拍の増加)
        歩行困難、幻覚、言語障害、散瞳(対光反射の消失)


  重症では、高熱、昏睡、痙攣

  診断確定の一助として、患者の尿を猫の目にたらすと瞳孔が散大す
  るので判定できるという説もありますが、定かではありません。


[治療]

 基本的処置:遮光して、安静に寝かせ頭を冷やす。
       呼吸、循環管理
       胃洗浄(消化管運動の抑制作用があるので、摂取後時間が経ってからも有効なことがある)
       吸着剤と下剤の投与


 対症療法:口渇には氷水
      鼻と眼の乾きには流動パラフィンの投与
      散瞳にはピロカルピン点眼
      興奮、痙攣には鎮静薬
      (ただし、フェノチアジン系は、抗コリン作用があるので禁忌)


      血液透析は分布容量が大きく、排泄が速いため無効

 特異的治療法:軽症には塩化ベタネコール散0.3g投与
        重症にはネオスチグミン0.5〜1ml筋注
      

 
 
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